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倫理・利益相反委員会受付番号No.26TB19

「血液バイオマーカーによる認知症の統合的層別化システムの開発(BATON プロジェクト)にて収集された画像データを用いた全脳Histogram解析研究」についてのお知らせ

 国立長寿医療研究センター(脳機能画像診断開発部)では、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
 本研究は、通常の診療で得られた情報(電子カルテなど)から必要な情報を取り出し、まとめることによって行われるものです。
 このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる患者さんのお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。

2026年9月17日

記

1.研究課題名

「血液バイオマーカーによる認知症の統合的層別化システムの開発(BATON プロジェクト)にて収集された画像データを用いた全脳Histogram解析研究」(倫理・利益相反委員会受付番号No.26TB19)

本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。

2.研究機関の名称および研究責任者

福島県立医科大学 医学部 放射線医学講座 伊藤浩

3.研究分担者

  • 国立長寿医療研究センター 研究所 脳機能画像診断開発部 中村昭範
  • 神戸大学 医学部 放射線医学分野 石井一成
  • 東京都健康長寿医療センター 神経画像研究チーム 石井賢二
  • 福島県立医科大学 医学部 放射線医学講座 山國遼

4.本研究の意義、目的

Alzheimer病(AD)の診断のための画像検査は、アミロイドPET、タウPET、MRI、神経心理検査など多岐にわたります。現在、PETの評価は、読影による視覚的所見を主体とし、その補助としてCentiloid ScaleやCenTauRz、SUVRと呼ばれる定量指標が普及しています。これらの定量指標の算出には、標準脳化と呼ばれる平均的な脳へ個別の脳を変形させる作業が必要になります。標準脳化は大部分の症例でうまく機能しますが、標準脳化に失敗する症例もあり、この場合これらの定量指標を算出することはできません。

近年、標準脳化を用いない、全脳Histogram解析という手法が提唱されました。この方法は、標準脳化に失敗した症例の救済となり得る可能性がありますが、大規模データでの検証はあまり行われておらず、特にタウPETでは基準値も決まっていません。そこで、本検討により、PETの新たな定量指標である全脳Histogram解析のカットオフ値を決定し、既存の定量指標との比較を行います。

5.本研究に使用する情報

本研究に利用・提供する情報

BATON プロジェクトにて収集された、アミロイドPET画像・タウPET画像・FDG PET画像・アミロイドPETの解析に必要な、MRI画像・年齢・性別、神経心理指標、認知症指標等の患者背景データを利用します。

利用・提供を開始する予定日

上記の情報については、利用・提供前に被験者保護の観点から、倫理・利益相反委員会承認後1か月以上経過後から、利用・提供予定です。

情報の提供を行う機関の名称およびその研究責任者氏名

福島県立医科大学 医学部 放射線医学講座 伊藤浩

6.本研究の方法

BATONプロジェクトでは、アミロイドPETやタウPETをはじめとした画像情報や心理学的指標など多数のデータを収集しており、データベース化しています。本研究は、このBATONプロジェクトですでに収集されたデータを用いて、PETの定量方法の性能や関連性を検討する研究です。
PETに対して定量を行います。定量手法としては、単純な比を用いたSUVR、そしてSUVRを変換したCentiloid Scale、CenTauRzなどがあります。さらに、近年提唱された、標準脳化を用いない全脳Histogram解析によるSkewness(歪度)、Mode/Mean ratio(最頻値/平均比)、Top 20% GW-ratioがあり、これらをアミロイドPETやタウPETなどのPET画像に対して計測します。これらの定量指標同士の相関と、定量指標の読影結果や診断の予測能力を比較検討します。

7.研究期間

2026年9月17日から2030年3月31日

8.対象となる患者さん・研究対象者として選定された理由

血液バイオマーカーによる認知症の統合的層別化システムの開発(BATON プロジェクト)に参加され、アミロイドPET、タウPET、Structural MRIを撮像された方が対象です。本研究ではBATONプロジェクトで収集されたデータを使用するため、BATONプロジェクトに参加された方が対象となります。

9.研究対象者に生じる負担ならびに予測されるリスクおよび利益

既存の診療情報の利用のみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、新たに発生する不利益および危険性は想定されません。また、対象者個人に対する直接の利益も想定されません。

10.研究実施について同意しないことおよび同意を撤回することの自由について

ご自身の診療情報が、本研究に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に利用する情報からあなたにかかる情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等ですでに公開されている場合などには、解析結果を削除できないことがあります。

11.本研究に関する情報公開の方法

この掲示により、本研究に関する情報公開といたします。研究結果の公開については、ホームページ掲載・学会発表・論文投稿にて行う予定でおります。

12.研究計画書等の閲覧について

他の研究対象者等の個人情報等の保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。

13.個人情報等の取扱い

本研究では、BATONプロジェクトのデータベースより上記5.の情報を抽出して利用いたしますが、患者さんが特定できる情報(氏名・住所など)を削除した状態で抽出しています。また、研究成果は学会や論文として発表されますが、その際にも患者さんを特定できるような内容を含むことはございません。

14.試料・情報の保管および廃棄の方法

抽出したデータ、患者ID番号と置き換えた符号・番号との対応表、ID化されたデータについては、研究期間終了後10年または学会や論文等での発表から10年の間、保管いたします。抽出したデータ、ID化されたデータについては国立長寿医療研究センター 脳機能画像診断開発部にて、対応表については脳機能画像診断開発部 研究室にて、保存媒体を施錠保管いたします。保管期間満了後は速やかに、シュレッダーやデータ削除にてデータを廃棄いたします。

15.研究の資金源等、研究機関の研究に係る利益相反および個人の収益等、研究者等の研究に係る利益相反に関する状況

本研究にあたって、開示すべき利益相反事項はありません。

16.研究対象者等およびその関係者からの相談等への対応

研究に対するお問い合わせがございましたら、下部のお問い合わせ先までご連絡ください。研究責任者が対応いたします。

本研究に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター

脳機能画像診断開発部 特任研究員 中村昭範

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

電話:0562-46-2311(代表)