ラジオアイソトープ管理室 (2010/4 ~)
三河 隆太 (流動研究員): Ryuta Mikawa, MSc.
名古屋大学大学院医学系研究科 総合医学専攻 老化基礎化学 博士課程2年
自己紹介(三河)
三河と聞くと愛知のイメージが強いですが、千葉県出身の三河です。私はずっとアルツハイマー病の研究に従事してきた訳ではなく、行く先々で異なるテーマで研究をしてきました。学部ではアクチンフィラメントの タンパク質立体構造に関する生化学実験を行いました。この頃、研究者の道も厳しいが挑んでみようと思いました。それは実験が楽しく、それに携わった先生方 と指導してくれた研究員の方に魅了されたからです。
その後、別の大学院に進学し修士では淡水魚と海水魚の糖鎖構造の比較解析を行いました。最先端の大きなラボでしたが、その研究がやりたいという信念があっ たわけではなく、研究者として本当にこのままでよいのか悩みました。そこで私は唯一取り替えることのできない臓器である脳に焦点を当てた研究をしていきた いと考えました。
大学院進学も兼ねて、霊長類の大脳皮質特異的遺伝子に関する研究を1年間しましたが、力不足で4度の挑戦も大学院試験に合格できず、色々と悩み考えた結 果、当研究所で学生兼研究員をさせていただけることとなりました。
アルツハイマー病に対する初めのイメージは大学院の講義におけるもので、近い将来治る病気だと思っていました。しかし実際に研究に携わると様々な問題点が ありました。高齢化社会である現代において日本だけでなく世界でも深刻になりつつある認知症の研究に携われることにやりがいを感じます。さらに当研究所で は認知症の第一線で活躍される先生方より最新の情報を得ることができ、ここで学べることを幸せに思います。
当研究室では滝川先生の下、研究者として生化学の基礎からご教授頂き、大変勉強になっています。まだまだ未熟者なので、多くのことを吸収し、研究者として 新たな発見をして社会に貢献できるように日々精進したいと思います。
趣味:写真、飲み歩き(クラフトビール)、料理、猫、音楽鑑賞(フェス)写真右下
研究内容

最近の原著論文
Tajima Y, Ishikawa M, Maekawa K, Murayama M, Senoo Y, Nishimaki-Mogami T, Nakanishi H, Ikeda K, Arita M, Taguchi R, Okuno A, ○Mikawa R, Niida S, Takikawa O, Saito Y. Lipidomic analysis of brain tissues and plasma in a mouse model expressing mutated human amyloid precursor protein/tau for Alzheimer's disease. Lipids Health Dis. 2013 May 9;12:68. doi: 10.1186/1476-511X-12-68. |
---|
|
|
[海外発表] |
○Mikawa R, Okuno A, Yoshimi T, Okada K, Takayanagi A, Takikawa O. Implication of Brain Microvessel Endothelial Cell-derived Beta-Amyloid Peptide in Cerebral Amyloid Angiopathy Associated with Alzheimer's Disease. Alzheimer's Association International Conference (AAIC) 2013, July 14, Boston, USA. |
Okuno A, Yoshimi T, Okada K, ○Mikawa R, Takayanagi A, Takikawa O. Pathogenic role of IDO in Alzheimer’s disease : Astrocytes but not neurons are responsible for the increase of amyloid β peptide induced by neurotoxin quinolinic acid. 第13回国際トリプトファン研究会, November 7, 2012, Sydney, Australia. |
|
|