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新型コロナウイルス対策として、国立長寿医療研究センターの荒井秀典理事長は、高齢者の活動増進を図り介護予防に資するスマートフォン用アプリケーション「オンライン通いの場アプリ」を開発し、無償提供を実施。新型コロナウイルス感染拡大防止のために高齢者の通いの場が閉鎖されている状況でも、オンラインで運動や知的、社会活動を自己管理しながら実施することのできるアプリケーションである。
主な機能としては、おさんぽ、コミュニケーション、体操動画、脳を鍛えるゲーム、食事チェック、健康チェック、そして以上の機能使用することで蓄積するGOポイントで成長するオリジナルキャラクタの育成機能などがあり、身体的・社会的・知的活動を総合的に促進する仕組みとなっている。2022年6月にリニューアルリリースされ、使い心地や機能が全く新しくなった。
新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、全国10万か所以上ある通いの場の多くが活動を自粛している。この状況が長期化すると身体活動の低下に伴う要介護状態の発生が懸念され、地域のつながりも途絶えることが危惧される。そこで、本アプリケーションは、高齢者の居宅で過ごす時間が長くなることが想定される中、健康維持・増進のために必要な情報を広く周知するとともに、外出支援機能、ポイント付与機能を搭載することで高齢者の外出に伴う活動量の向上を促し、介護予防を目的とした通いの場機能を補強することを目指して開発した。さらには、写真やテキストを用いた非対面交流や、自宅でできる体操動画の閲覧による身体機能の維持・増進、脳を鍛えるゲームによる知的活動、AIによる自動献立判別機能による食事管理、基本チェックリストを用いたセルフ健康チェック、そしてオリジナルキャラクターの育成機能による継続的使用を促し、アクティブなライフスタイルの実現を目指している。
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荒井秀典(国立長寿医療研究センター 理事長)
島田裕之(国立長寿医療研究センター 研究所 老年学・社会科学研究センター長)
厚生労働省老健局、内閣府IT総合戦略室、インターリハ株式会社、株式会社インディビジュアル・シェアード・システム、ライフログテクノロジー株式会社