解説と予防のページ(6)

【07】杖を使っている

杖を使っている方は、2倍転びやすくなります。杖を使うことが転倒の危険を増すのではなく、杖を使わなくてはいけない程、骨や筋肉の状態が変化しているということです。

猫背になってくると、膝が曲がった状態(前屈)になり、膝に負担がかかるだけでなく、つま先が上がりにくくなり、つまづきやすくなります。このため、杖を使って膝への負担を軽くし、杖の補助で足が上がりやすくなり、歩行が楽になります。
足の筋力が衰えて、バランスが悪くなった場合も両足と杖の3点による支えは、安定感を増します。

杖をついていることは、以上のように、転びやすい状態であると考えてください。
杖をつくときに杖の先が滑ったりすると、転倒の危険があります。あせらず、ゆっくり歩くことが大切です。