運転寿命延伸プロジェクト・コンソーシアム

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高齢ドライバーを取り巻く現状

運転寿命延伸プロジェクトとは

高齢者の運転に対する現在の対策は?

高齢化率の上昇に伴い、高齢ドライバー数は近年著しく増加し、75歳以上の高齢者に限っても約425万人が免許を保有しています。高齢期における視覚、運動、認知機能の低下は、運転技能の低下を招き事故の危険性を上昇させるため、70歳以上では高齢者講習が義務付けられ、75歳以上では認知機能検査が運転免許証の更新時に義務付けられました。

認知機能検査の結果、認知症の疑いが認められる第1分類に該当した運転免許所有者には医師の診断を義務付け、認知症を発症していたら免許を停止か取り消すことを盛り込んだ改正道路交通法が衆院本会議で可決成立され、施行しました。

現在の運転している高齢者の現状は?

当研究センター 予防老年学研究部の調査では、高齢者の63%が運転を実施しており、特に男性は86%が運転しておりました(下図の左)。また、運転をされている高齢者の約半数以上が毎日運転をされているという結果もえられました(下図の右)。

一方、交通事故の発生状況をみますと、交通事故の発生件数自体は減少しておりますが、相対的に高齢者の事故の割合が増えております(右図)。この背景には、認知症高齢者の危険運転による重大な交通事故の増加がありますが、認知症の疑いのある方のうち、約40%が運転を継続しているという調査結果もあります。

そのため、運転による交通事故の危険性が高い高齢者に対して、免許の取り消しや自主返納を促進する仕組みが構築されたことの価値は大きいと考えられています。

参考文献
・Shimada H et al. Driving continuity in cognitively impaired older drivers. Geriatr Gerontol Int. 16(4):508-14, 2016.

予防老化学研究部 国立長寿医療研究センター

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