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治療薬探索研究部

 治療薬探索研究部では、認知症の主要な原因疾患であるアルツハイマー病(AD)の根本的治療薬を、国内外の大学、研究所、製薬企業と連携、協同して開発することを目指します。

 アルツハイマー病研究に特化した当センターだからできる創薬、かつ当センターでしかできない創薬を行います。具体的には基礎研究者と創薬の専門家(当部)がチームを組み、密なdiscussionを通してこれまでにない新たなアカデミア創薬を行い、製薬企業との連携を通して画期的なADの根本的治療薬の実用化に向け努力します。

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What's new?

  • リード分子探索研究室では研究補助員を募集しています。詳しくは河合(e-mail:akawai(at)ncgg.go.jp)までお問い合わせください。(平成30年4月)

  • 亀高さんが研究技術員としてチームに加わりました。(平成30年3月)

  • AKTARさんが研究補助者としてチームに加わりました。(平成29年12月)

  • 今村さんが医薬化合物開発室長に着任しました。(平成29年7月)

  • 新規物質特許を出願しました。(平成29年3月)

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部の紹介

アカデミア創薬 Academic Drug Discovery

 認知症先進医療開発センター(CAMD)では認知症、とりわけアルツハイマー病(AD)の病態理解に基づく広範かつ深い基礎研究が行われています。そこで生み出された研究成果を創薬に生かすべく、本センター独自のユニークなアカデミア創薬を実施しております。具体的には基礎研究者と創薬の専門家がチームを組み、密なdiscussionを通してこれまでにない新たなアカデミア創薬を行っています。

 標的分子の同定、評価系の確立および実施、High-throughput screening(HTS)によるヒット化合物の獲得、ヒット・リード化合物の最適化、Proof-of-concept(POC、概念実証)を得るための動物モデルの開発及び評価、バイオマーカーの探索などを通して、in vitroin vivoでのPOCのとれた臨床候補品の獲得を目的とした探索研究を進めています。

 臨床候補品およびその同等品を獲得後は、製薬企業等へのライセンスアウトを通して治験を推し進め、画期的なAD治療薬をいち早く患者様のもとに届けたいと思っております。

drug discovery

スタッフ Staff

治療薬探索研究部長 Department Head of Drug Discovery

河合昭好 Akiyoshi Kawai, Ph.D.

 

経歴
​ 1987年 田辺製薬(現田辺三菱製薬) 有機化学研究所
 1990年 ファイザー株式会社 中央研究所
​ 2004年 ファイザー株式会社 探索技術部長
​ 2005年 ファイザー株式会社 創薬化学第一部長
​ 2008年 (株)デ・ウエスタン・セラピテクス研究所(DWTI) 取締役、R&D企画部長
​ 2012年 国立長寿医療研究センター 医薬化合物開発室長
 2015年 国立長寿医療研究センター 治療薬探索研究部長

研究補助者
​   西村さやか Sayaka Nishimura

  リード分子探索研究室 Section of Drug Screening

  研究技術員
​   亀高愛 Ai Kametaka, Ph.D.
  研究補助者
   
  アクタルシャーミン Sharmin Aktar, Ph.D.

  医薬化合物開発室 Section of Medicinal Chemistry

  室長​ 
​  
今村真一 Shinichi Imamura, Ph.D.(武田薬品工業での創薬経験あり)

  研究技術員
   高橋康一 Koichi Takahashi, Ph.D.(DWTIでの創薬経験あり)
​   尾迫麻未 Mami Ozako
  研究補助者
​   小山裕 Hiroshi Koyama
(最終更新日 平成30年4月1日)

使用機器類 Instruments

bio instruments

medchem instrument

研究室の様子

labo

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研究内容の紹介

リード分子探索研究室 Section of Drug Screening

 認知症先進医療開発センター(CAMD)で発見された新知見を創薬に生かすべく、アルツハイマー病(AD)の発症に関わる蛋白質や酵素などに作用する低分子化合物を探索します。

 当研究室ではHigh-throughput screening(HTS) を実施する設備を有しており、多数のライブラリ化合物を短期間でスクリーニングすることができます。HTSでは化学発光、吸光度、蛍光強度、時間分解蛍光測定などを用いた多彩な系で評価することができます。更にHTS​により見出されたヒット化合物1)及びリード化合物2)の最適化ステージにおいても、化合物の持つ特性を種々評価することによって臨床候補品3)同定に貢献します。

 現在、ADの根本的治療薬の開発を目指し、分子生物学的手法や培養細胞を用いた評価系を駆使して化合物の評価を行っています。

HTS

医薬化合物開発室 Section of Medicinal Chemistry

 CAMDで発見されたADの発症に関わる蛋白質や酵素などの標的分子に作用する低分子化合物を探索します。

 当研究室では、HTSやバーチャルスクリーニングを通して同定されたヒット化合物1)を基に、構造展開を図りリード化合物2)の同定および最適化を行うことで質の高い臨床候補品3)を見出していきます。創薬の経験やコンピュータに基づく分子デザイン、デザインされた化合物の合成と評価を繰り返し行うことにより、薬効を強めることのみならず、良好な薬物動態と安全性を兼ね備えた低分子化合物の同定を行います。

 現在、ADの根本的治療薬の開発を目指し、メディシナルケミストリーを基盤とし、有機合成や計算化学を利用して国内外の研究者と協同して臨床候補品の同定を目指しています。

medchem

1) 標的分子に対して一定以上の活性を有する化合物。コンピュータを用いたバーチャルスクリーニングやHTSによるライブラリ化合物のスクリーニングによって同定することができる。

2) 標的に対する活性のみならず、薬に必要な薬物動態や安全性もある程度兼ね備えた化合物。ヒット化合物を最適化することにより同定できる。

3) 承認を目指し人での治験に用いる化合物。リード化合物の最適化により同定することができ、GLP下での非臨床試験をクリアしたものが治験で試される。

 

プロジェクト

1. アミロイドβ凝集阻害による先制治療薬の探索 (Anti-Seed Internal Medicine)  

 AD発症の一因であると考えられているアミロイドを標的としたプロジェクトです。βアミロイドタンパク(Aβ)は、その産生量の増加、凝集性の増強により脳への蓄積が増加することでADの発症と関係していると考えられています。

amyloid cascade

  ASIMプロジェクトの標的分子は脳の中にある神経細胞膜上のガングリオシドに結合したAβ(GAβ:Ganglioside-bound )です。通常、脳に存在する可溶性のAβは特定の構造を持っていませんが、老化と共に細胞膜上のガングリオシドが密集することでAβが結合しやすくなり構造変化(αへリックス)を獲得します。一旦GAβが生成すると、これが種(Seed)となって次々とAβが重合したアミロイド繊維(βシート)が形成することが明らかとなっています(GAβ仮説1))。我々はこのGAβ、つまり種を標的として凝集を阻害することにより、ADの発症を予防、改善する薬剤の開発を目指しています。

GAβ

1) Yanagisawa K, et al., Nat Med 1:1062-1066, 1995

2. タウオリゴマーによるシナプス毒性を阻害する薬剤の探索

 近年、当研究所ではタウオリゴマー形成の初期過程が、特定の神経機能とリンクして起こることを見出しました。また、形成されたタウオリゴマーがシナプス毒性を誘導することを見出しました1)。そこで我々は、所内での共同研究として、タウオリゴマーによるシナプス毒性を抑えることができる低分子薬の開発を目指し研究を開始しました。現在、化合物ライブラリーから創薬のシードとなる化合物を探索するためのスクリーニング系構築を行っています。

1)Kimura T, Suzuki M, Akagi T, Acta Neurophathologica Communications 2017 5:67

 


また、当センターで行なわれているアルツハイマー病に関する基礎研究を治療に結びつけるため、長寿研の基礎研究者と協同して新規治療薬の創出を目指しています。神経細胞死、炎症、及び危険因子に関連する新規なAD標的等に対し継続的に創薬プロジェクトを立ち上げていきたいと思っております。

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掲示板

採用

  • リード分子探索研究室の研究補助員を募集しています。細胞培養や化合物スクリーニングの経験を有する方のご応募を歓迎します。

 お問い合わせ先

 河合 昭好 E-mail : akawai(at)ncgg.go.jp

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業績

特許

  • 発明者 柳澤勝彦、河合昭好
    発明の名称 新規キノリンカルボン誘導体及びこれを有する医薬
    出願日 平成29年3月29日
    出願番号 特願2017-065219
    出願人 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
  • 発明者  柳澤勝彦、河合昭好
    発明の名称 新規オキサジアゾール誘導体及びこれを有する医薬
    出願日 平成28年3月25日
    出願番号 PCT/JP216/059576
    出願人 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
  • 発明者 柳澤勝彦、河合昭好
    発明の名称 新規インドール誘導体及びこれを有する医薬
    出願日 平成28年3月24日
    出願番号 特願2016-060199
    出願人 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
  • 発明者 柳澤勝彦、河合昭好
    発明の名称 新規オキサジアゾール誘導体及びこれを有する医薬
    出願日 平成27年3月25日
    出願番号 特願2015-062815
    出願人 独立行政法人国立長寿医療研究センター
  • 発明者 柳澤勝彦、河合昭好、古谷利夫、高山喜好、清水朋子
    発明の名称 新規ベンズオキサジン誘導体及びこれを有する医薬
    出願日 平成26年7月8日
    出願番号 特願2014-140625
    出願人 独立行政法人国立長寿医療研究センター、株式会社ファルマデザイン、株式会社エヌビィー健康研究所

学会発表

  • Kawai A, Yanagisawa K, Takahashi K, Hiramoto T, Kawanishi M 
    Effort to develop a pre-emptive treatment of Alzheimer disease (AD) targeting GAβ. The International Chemical Congress of Pacific Basin Societies 2015, December 15, 2015, Honolulu(USA).

創薬支援

AMED創薬ブースターの支援テーマに採択

https://www.amed.go.jp/program/list/06/03/theme_list-end.htmlこのリンクは別ウィンドウで開きます

 

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アクセス

〒474-8511 愛知県大府市森岡町7-430
国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター
河合 昭好
TEL : 0562-44-5651 (内6502)
E-mail : akawai(at)ncgg.go.jp

  • 第1研究棟1Fで受付を済ませた後、内線6502にご連絡ください。

JR東海道本線 大府駅から

知多バス (大府駅西口にて森岡台行きまたはげんきの郷行き)
「長寿医療研究センター」下車
タクシー 長寿医療研究センターまで約8分

JR武豊線 緒川駅から

東浦町運行バス B 長寿線(緒川駅東口にて長寿医療研究センター行き) 終点下車
タクシー 長寿医療研究センターまで約10分

大府市内から

大府市循環バス 「長寿医療研究センター」下車

東浦町内から

東浦町運行バス 「長寿医療研究センター」下車

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